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ちっちゃなお部屋

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『マルガリータ』と『皇妃エリザベート』

『青いドレスのマルガリータ』と『皇妃エリザベート』が導いたもの。


『青いドレスのマルガリータ』像を初めて見たのは、『朝日新聞・日曜版』の絵画紹介です。何て綺麗なんでしょう。何て寂しそうな、何て深い青。
宮廷画家のベラ・スケスが、自分の画才を彼女の衣装のひだや光具合に余すことなく発揮しています。『私は、人物画を描いているが、こんな力量を備えているのだ』と訴えています。

このマルガリータちゃん、当時スペイン宮廷にいました。
ハプスブルグ家は、オーストリアとスペインに別れ、互いの宮廷からお妃を交互に輿入れさせ、その血の純潔性を高めてきたのです。
それゆえに、あの、『ハプスブルグの唇』『面長な顔』が大事に?受け継がれたのです。
で、マルガリータちゃん、おじさんに当たるオーストリアのレオポルト1世の元に嫁ぎます。ふたりは仲良かったみたいです。
でも数々の近親結婚の結果生まれてきた遺伝子は、どうも生命力が弱いらしいです。悲しい事に、マルガリータちゃん、22,3歳の頃、肺炎か何かで痰を気管支に詰まらせ早世します。
この、マルガリータちゃんの絵が、お見合い用としてウィーンに当時送り込まれたのです。
だから、今も、ウィーン美術史美術館に所蔵されています。
これを『生』で見たくて、行きました。(新婚旅行で、フリーツアーでした。)
こじんまりとした、ベラスケスの間で、私と主人のふたりだけでした。何て贅沢なんでしょう!!もしこの絵が、日本の絵画展に出ようものなら、行列ですよ、混雑ですよ、きっと。
あんまりにも好きだったのですが、自分がマルガリータちゃんのお亡くなりになった年令を超えていたと知ったときは、、、、悲しかった!


『皇妃エリザベート』は、今でこそミュージカルでちやほやしてきてますが、
初めて本で読んだのは、大学4年の頃でした。
有名なお方になってしまったので、内容は触れません。
とにかく、宮廷における拠り所が、彼女にはなくなっていくのです。もう、信じるのは自分、自分自身は変わらずに行きたい。
過酷なダイエット・競歩・筋力トレーニング。美への飽くなき追及・・・彼女の進む道は、完璧なる自分のシルエットなのです。
晩年と言っても、暗殺されますので、そんなに長生きはされていませんが、彼女は写真に写る事を忌み嫌います。美しい自分を守る彼女の強い姿勢が、数々の神話を生んだのです。
自分を磨く事で、一種の生きていく一本の柱を築いたんだと思います。


マルガリータちゃんエリザベートは、新婚旅行先を迷わず『ウィーン』!と私に決めさせました。
しかも、私は強引にも『フリーツアー』を主人にお願いしたので、1週間近く歩いて歩いて歩き回って、3キロ痩せて帰ってきました。
子供の手が離れたら、また行きたいです!!
ドイツ語も、NHKテレビ講座でも見て勉強しようかな・・・と、思いつつはや7年。


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